高橋金属株式会社

Environmental Products環境商品事業

用語集

シリコンウエハー

シリコンウエハーは、半導体デバイスの製造において基盤として使用される薄いシリコン板です。主に集積回路(IC)の製造に不可欠な材料であり、現代の電子機器の中枢を担っています。シリコンウエハーは、シリコン単結晶からスライスされ、精密な研磨と洗浄を経て製造されます。その結果、表面が平滑で均一な薄い円盤状のシリコン板が形成されます。

シリコンウエハーの製造プロセスは非常に高度で精密です。まず、シリコン単結晶はチョクラルスキー法やフロートゾーン法などの技術を用いて成長させられます。成長した単結晶は円柱形をしており、これを薄くスライスしてウエハーを作成します。このスライス工程では、厚さが数百ミクロン(1ミクロンは1ミリメートルの千分の一)程度の薄い板状にカットされます。その後、スライスされたウエハーは研磨され、表面の微小な凹凸を取り除きます。これにより、光学的に平滑な表面が得られます。

シリコンウエハーは、その後の半導体製造プロセスにおいて、フォトリソグラフィ、エッチング、ドーピング、メタライゼーションなどの一連の工程を経て、微細な電子回路が形成されます。ウエハーの表面には、これらの工程によって多数の半導体デバイスが一度に作り込まれます。最終的には、完成したウエハーから個々のデバイスが切り出され、パッケージングされて市場に出回ります。

シリコンウエハーは、エレクトロニクス産業において非常に重要な役割を果たしています。パソコン、スマートフォン、タブレット、さらには自動車や家電製品など、ほぼすべての電子機器にはシリコンウエハーから製造された半導体デバイスが含まれています。そのため、シリコンウエハーの品質や生産技術の向上は、エレクトロニクス産業全体の発展に直結します。

さらに、シリコンウエハーは、技術革新の鍵を握る存在でもあります。例えば、ウエハーの直径が大きくなるほど、一度に製造できるデバイスの数も増えるため、生産効率が向上します。また、ウエハーの厚さを薄くすることで、製造コストの削減やデバイスの性能向上が図られます。最近では、300ミリメートル径のウエハーが主流となっていますが、さらに大径の450ミリメートルウエハーの開発も進んでいます。

総じて、シリコンウエハーは現代のエレクトロニクス産業の基盤を支える重要な材料であり、その製造と技術革新は電子機器の性能向上と普及に大きく貢献しています。

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