高橋金属株式会社

Environmental Products環境商品事業

用語集

酸化膜除去

酸化膜除去とは、金属表面に形成される酸化物の膜を取り除く作業のことを指します。金属は大気中の酸素や水分と反応して酸化しやすく、この反応によって酸化膜が形成されます。この膜は金属の本来の機能や美観を損なうだけでなく、製品の性能や耐久性にも悪影響を及ぼすことがあります。そのため、酸化膜を効果的に除去することが重要です。

酸化膜除去の方法には、主に機械的手段と化学的手段があります。機械的手段には、研磨やブラスト処理が含まれます。研磨は、金属表面を研磨剤やブラシで擦ることで酸化膜を物理的に除去する方法です。一方、ブラスト処理は、金属表面に高圧で砂や金属粒子を吹き付けることで酸化膜を除去します。これらの方法は、特に厚い酸化膜や硬い金属表面に対して効果的です。

化学的手段には、酸やアルカリの溶液を用いる方法が含まれます。例えば、酸性の溶液に金属を浸漬することで酸化膜を溶解させることができます。これにより、金属表面が酸化膜から解放され、本来の光沢を取り戻すことが可能です。また、アルカリ溶液を使用する場合もあり、特定の金属酸化物に対して効果的な除去が行われます。化学的手段は、微細な部分に対しても均一に作用するため、精密な部品や複雑な形状の製品にも適しています。

酸化膜除去は、製品の性能向上や見た目の改善だけでなく、次の工程での処理を円滑に進めるためにも重要です。例えば、塗装やメッキを行う前に酸化膜を除去しておくことで、塗装やメッキの密着性が向上し、仕上がりの品質が高まります。また、電子部品や精密機器においても、酸化膜が絶縁体として働く場合があり、除去が必要です。

このように、酸化膜除去は金属製品の品質管理や製造工程において不可欠な作業であり、適切な方法と手順で行うことが求められます。環境や安全性への配慮も重要であり、作業に使用する薬品や装置の管理が徹底されています。

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