高橋金属株式会社

Environmental Products環境商品事業

用語集

酸化還元電位

酸化還元電位(ORP: Oxidation-Reduction Potential)は、化学反応において物質が電子を受け取る(還元)または失う(酸化)能力を数値化したものです。この値はミリボルト(mV)で表され、プラスの値が高いほど酸化力が強く、マイナスの値が低いほど還元力が強いことを示します。酸化還元電位は、水質管理、食品の品質管理、医療分野などで広く利用されており、特に水の殺菌力を評価する指標として重要です。

酸化還元電位の測定は、特定の電極を使用して行われます。標準電極としては銀/塩化銀電極や白金電極がよく用いられ、これに基準電極を組み合わせて電位差を測定します。この測定により得られた値は、その水溶液中の酸化還元反応の平衡状態を反映しています。例えば、水に次亜塩素酸を加えると、ORPはプラスの値を示し、これにより水の酸化力、すなわち殺菌力が高まることがわかります。

酸化還元電位は、微生物の活動にも影響を与えます。一般に、微生物は低いORP環境で増殖しやすく、高いORP環境では増殖が抑制されます。したがって、食品や飲料の製造工程では、ORPを適切に管理することで微生物の繁殖を防ぎ、品質の維持が図られます。例えば、野菜の洗浄や食品加工の際に使用される酸性電解水は、高いORPを持つため強力な殺菌作用を発揮します。

また、酸化還元電位は環境モニタリングにも利用されます。特に水質の監視においては、酸化還元電位の変動が水中の有害物質や汚染の存在を示す指標となります。例えば、河川や湖沼における酸素濃度の低下や、有機物の分解による酸化還元反応の変化を監視することで、水質汚染の早期発見が可能となります。

このように、酸化還元電位は、化学的および生物学的な観点から重要な指標であり、幅広い分野で応用されています。酸化還元反応の理解とその制御は、環境保護や食品安全において不可欠な要素であり、今後もその役割は増していくと考えられます。

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